Webで「PC-LCMプロバイダー」を探すと、あまり時間をかけずにこのサービスを提供している会社を50社以上見つけることができます。
そして、皆様のご提供されているサービスのメニューは大体同じように見えます。

その「同じように見えるサービス」は概ね下記の様なメニューになっているようです。

  • 調査・企画
  • 調達
  • マスター管理
  • キッティング
  • 設置・移設
  • 代替機保管
  • ヘルプデスク・問題調査
  • PC交換・PC機器保守
  • データバックアップ・復旧
  • オンサイト保守
  • OSパッチ配布・適用
  • ソフトウェア配布
  • アンチウイルスソフト更新
  • PC資産管理
  • ソフトウェアライセンス管理
  • 変更管理
  • 操作ログ収集・管理
  • 回収/データ消去/廃棄

このメニューで実現するサービスが何を解決しているのかを考えてみると、どうも、PCライフサイクルに係わる、あまり高度なスキルを必要としない工数を削減しようとしているようです。

ITのアウトソーシングの目的には2つあります。

一つは、高いスキルが無くてもできる作業について、出来れば自社のリソースを使いたくないという場合です。外部に頼んだ方が、人件費の様な固定費を抱えることもなくコストを平準化でき、作業量の増減にも柔軟に対応できるという利点があります。
もう一つは、自社の既存のスキルでは出来ないこと、あるいはスキルの継続的なアップデートが難しいようなことを外部にお願いして、ビジネスのリードタイムを短縮し、効率を上げコストダウンを実現するというタイプのものです。

現在採用が可能なPCライフサイクル マネージメント サービスは全て、先に書きました通り前者の様なのですが、疑問に思うのは、後者に該当するサービスを求められることが無いのだろうかということです。
もしそうであるとすれば、PC運用の現状は、まるで改善する必要のないプロセスが出来上がっていて、作業効率だけ向上すれば後は何も問題無いかの様です。

この点の真相を考えてみましょう。

Webを眺めていると、参考になりそうなPCライフライクル管理に関する調査レポートがありました。
PCライフサイクル管理で企業が期待するのは、

  • PCライフサイクル管理の一元化(調達から廃棄まで)
  • TCO(総所有コスト)の節減
  • PCライフサイクル管理の効率化

の3項目が5割前後の企業に選択され、具体的に期待したいサービスメニューとして、

  • PC機器の保守
  • マイクロソフトOfficeライセンスの購入・管理
  • OSライセンスの購入・管理
  • セットアップ・キッティング
  • PC機器調達(更新計画や機種選択を含む)
  • OSパッチの配布・適用

が多くの企業に選ばれたそうです。

ここまでを見ると、プロバイダー各社が提供しているサービスとユーザー企業のニーズはマッチしているように見えます。

ところが、調査項目はもう一つあり、利用しているPCの金額でユーザーニーズに違いが無いか調べています。

この項目に依れば、20万円以上の高額なPCを利用している企業では、

  • PC調達コストの平準化
  • PCの陳腐化リスク低減(用途に応じた柔軟なモデル選定と使用年数)
  • PCやソフトウェアのパフォーマンス監視によるユーザーエクスペリエンス向上

を期待する声が多く、これは安価なPCを利用している企業の傾向と大きな違いがあります。
調査会社は「高額なPCゆえ、リプレースに伴う調達コストとその資産計上の課題の大きさと、ユーザーへの快適なPC環境の提供を重視する傾向がうかがえる」とまとめています。

このニーズを踏まえ、もう一度サービスプロバイダー各社のメニューを見ると、高額PCを所有するユーザー企業のニーズである上記の2番目と3番目の項目について、ニーズを満たすことのできるプロバイダーを見つけることができませんでした。

ここで少し海外の状況も参考にしてみます。
弊社が日本の外でお付き合いしているサービスプロバイダーの方がご提供されているサービスは日本とは少し趣を異にしています。
もちろん、誰にでもできる作業を請け負う部分もありますが、そこに「エンドユーザー分析」「ワークスペース分析」「ユーザーエクスペリエンス」という項目が追加されています。
これらの項目がまさに、先に触れた「PCの陳腐化リスク低減」と「ユーザーエクスペリエンス向上」を担っています。

このサービスデリバリーを実現しているのが弊社のSysTrackなのですが、海外のサービスパートナー各社がSysTrackを使って上記の様なサービスを提供しているPCは数百万台にのぼります。
海外には、上記で調査会社が明らかにしているニーズが明らかに存在し、それを実現するサービスプロバイダーが多く存在しています。
日本では、SysTrackを使う使わないに係わらず、同様のサービスがこれまで全く提供されてこなかったという状況と比べると、日本と海外のPCライフサイクル管理には大きな違いがあるようです。

注)SysTrackについて
SysTrackは、いつ誰がどのアプリケーションを使い、どのWebサイト、どのサーバーにアクセスし、その時にどれくらいのシステムリソースを利用し、どの様な問題に直面したかをリアルタイムに、指定した時間で、そして指定した期間の傾向として明らかにすることで、ユーザーエクスペリエンスの向上、システムリソースの最適化をご支援します。

SysTrackをデリバリーツールとして使って頂くだけで比較的簡単に上記サービスのご提供が可能になることを考えると、日本のユーザー企業様にも同様のメリットを享受して頂けるはずです。

日本の法人各社で合計約3,500万台のPCが稼働しており、その内30%が大企業で使われ、先の調査レポートを参考にすれば、その内15%が高額PCであると推測されます。
これを計算すると、約150万台のPCが、ユーザーエクスペリエンスを向上し、利用状況にあわせた機種選定をして欲しいと望んでいることになります(もちろん大企業でなくてもユーザーエクスペリエンスを重視している企業もいらっしゃるとは思いますが、便宜的にこのような計算をさせて頂きました)。
是非日本のサービスプロバイダーの皆様の賛同を得て、多くのユーザー企業の皆様に新しい価値をご享受頂ける様に頑張っていきたいと思います。