前回の記事に続いて今回もSysTrack 9.0.9の新機能について紹介させて頂きます。

SysTrack 9.0.9 の目玉となるアップデートは Lakeside Assist の導入です。

Lakeside Assist は見た目こそ Resolveと似た画面ですが、Resolveは「可能な限りチャイルド側にあるデータを表示・分析可能にする」事に特化しているのに対し、「重要な情報に少ない操作でアクセスする」事に特化しています。

また、ヘルプデスク担当者のために自動化スクリプトへのアクセスも向上させています。本稿ではLakeside Assistの機能を見ていきます。

はじめに – Lakeside Assistの注意点

Lakeside Assistの各機能について紹介させて頂く前に以下の点に注意してください。

  • Lakeside Assistの提供は日本では2022年前半を予定しております。評価はすぐに可能ですのでLakeside Japanまでご相談ください。
  • Lakeside Assist の利用には追加のライセンスが必要になる予定です。詳細は来年の前半までに案内させて頂きますので今しばらくお待ちください
  • Lakeside Assistはクラウド版ではデフォルトで無効になっており、評価時も利用にはLakesideまで連絡が必要です。
    オンプレ版の評価ライセンスではご利用可能になる予定です
  • Lakeside Assistは機能拡張の予定があります。来年に発表されるまでにいくつかの追加の機能や画面の変更が入る可能性がある点についてはあらかじめご了承ください。

Resolveとの違いは?

冒頭でも述べた通り、Resolve は「可能な限りチャイルド側のあるデータを表示・分析可能にする」事を目的としており、特に「過去の問題を詳細に分析する」事が得意です。

Lakeside AssistではこのResolveではよく使われていたタイムスライダーに相当する機能が取り除かれており、センサーをはじめとして「現在に起こっている問題を調査し、アクションを実行する」事に特化しています。

その分 Automationやセンサーの履歴に対するアクセスを向上しています。

ユーザー・システム検索

AssistはResolveと同様にユーザー検索・システム検索から始まります。
これらの画面はResolveでもすでにおなじみの画面です。なお、UIがダークモードでもライトモードでもどちらのUIモードでも利用可能です。

ユーザー・システム検索

 

Detected Issue - センサー情報を起点とした自動の分析結果を表示

マシンを選択するとはじめに表示されるのは「Detected Issue」と言うセンサーの一覧です。

センサーはすでに1000個近いセンサーが内部的には定義されていますが、これらの内部的条件を満たしたものを表示し、「現在起こっている問題」を提示しています。

はじめにこの中からユーザーが申告している問題と関連がありそうな問題を確認します。

例えばここでWi-Fiの強度の問題が表示されていますが、ここで「Sensor History」を押すと過去30日間のセンサーが表示され、以下のようにこのユーザーが今日になってWi-Fiの強度が下がってきていることが分かります。

Detected Issue - センサー情報を起点とした自動の分析結果を表示

センサーの一覧に表示されている「View」ボタンを押すとセンサーの説明文が表示されます。(こちらは現在英文で表示されます)

以下を見るとWi-Fi強度が75%程度になっており、1分以上継続していることが分かります。

センサーの説明文

他のユーザーも影響している問題は以下のように表示されます。

他のユーザーも影響している問題は以下のように表示されます

右側のシステム情報は「Show Details」を押すと詳細なシステム情報が表示されます。

マシン名・OS・機種情報・Wi-FiのSSID情報や再起動・パッチの最終的曜日などが分かります。

ヘルススコアのグラフも表示されていますが、こちらは「Last 30 days」をクリックすると拡大したグラフを見ることが出来ます。

詳細なシステム情報

Sensorは多数ありますが、特に以下の用語を理解しておくと理解しやすくなります。

  • Critical Application: 対象ユーザーの利用頻度が高いアプリケーション(EXE単位になります)の上位15個
  • Real Time xxx Impact: 現在ヘルススコアの項目のうちxxが閾値を超えた状態にある事
  • Major XXX Issue:過去2週間の間に当該のヘルススコアの項目が影響を受けている状態にある事

これらの情報とユーザーの申告から関連のある問題を次のパフォーマンスページで確認することになります。

L1 ヘルプデスクの担当者はこの情報を記録してL2に連絡するような形で利用することも考えられます。

パフォーマンス - 性能情報を一目で確認する

パフォーマンスのページは Resolveのダッシュボードページとよく似ています。CPU/メモリ/ディスク/ネットワークの利用状況を一目で表示します。

下の画面ショットではCPUを選択しているのでプロセスのCPU使用率を表示していますが、ディスクを選ぶとIOPSが表示されるなどコンテキストに合わせて表示を変えます。

遅延時間を選ぶとセッション情報やプロセスの遅延情報などが表示されます。

セッション情報やプロセスの遅延情報など

ツール – ヘルプデスクからスクリプトを実行

「ツール」を選択するAssistで有効にしたツールが表示されます。

ここではヘルプデスクが頻繁に実行される「キャッシュの削除」「マシンの再起動」のようなオペレーションを登録しておくと直ちに実行することが出来ます。

実行結果は「Automation History」から確認することが出来ます。

Assistで有効にしたツール

ここでスクリプトが表示されるには Configure > オートメーションから「Make  Available in Assist」をチェックしておく必要があります。

「Make  Available in Assist」をチェックしておく

これらのスクリプトは自分で作ることも出来ますが、オンラインの SysTrack Kitsから「Actions」で検索してみてください。

オンラインの SysTrack Kitsから「Actions」で検索

代表的なアクションを例に挙げます。

  • GPUpdate-Full
    gpupdate /force を実行します
  • OST_RemoveUserProfileGT60
    60日以上アクセスの無いOSTファイルを削除します
  • WindowsInternetDiagnostic
    インターネット接続診断ウィザードを実行します
  • RestartComputer
    コンピュータを再起動します
  • fixDNSCache
    DNSキャッシュを削除します
  • OneDrive Reset
    onedrive /reset を実行します
  • RestartNIC
    ネットワークアダプタを再起動します
  • OST_RepairRemoveRestartOutlook
    Outlookを停止してOSTファイルをすべて削除します
  • SystemFileCheck
    sfc /scannow を実行します

上記のようなアクションをKitに入れてLakeside Assistで使えるようにするだけでヘルプデスクからの修復も容易に行えるようになります。

是非9.0.9 を入れてLakeside Assist の使いやすさとオートメーションの便利さを一度体感してみてください。

参考