多くの企業や組織ではマイクロソフトが提供するオペレーティングシステム(OS)であるWindowsをお使いのことでしょう。そしてこのWindowsには、他のソフトウェア製品同様にサポート期限があることはご存知でしょう。マイクロソフトの場合、そのサポートには “メインストリームサポート”と“延長サポート”の2種類を用意しています。

メインストリームサポート
製品の品質向上を目的とした更新プログラム、機能やデザインの改善、セキュリティ更新プログラムを含んだサポート

延長サポート
セキュリティ更新プログラムだけを含んだサポート

マイクロソフトでは、一般的に製品ライフサイクルが開始してからメインストリームサポートも延長サポートも5年周期で提供されます。つまり、2015年7月に販売を開始したWindows 10のメインストリームサポートは2020年10月に終了、そして、延長サポートはその5年後の2025年10月に終了します。

以下はご参考までに各OSのサポート期限についてまとめました。

OS 製品ライフサイクル開始日 メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日 サービスパックサポート終了日
Windows Vista 2007年1月25日 2012年4月10日 2017年4月11日 2010年4月13日
Windows 7 2009年10月22日 2015年1月13日 2020年1月14日 2013年4月9日
Windows 8 2012年10月30日 対象外 対象外 2016年1月12日
Windows 8.1 2013年11月13日 2018年1月9日 2023年1月10日  
Windows 10 2015年7月29日 2020年10月13日 2025年10月14日  

こちらの表からおわかりいただけるように企業が直近で注意しなければならないのは、Windows 7の延長サポート終了とWindows 10のメインストリームサポート終了です。

直近でサポートが完全に終了するのはWindows 7であり、その期日まですでに2年を切っています。Windows 7といえばWindowsの歴史の中で非常に人気の高いバージョンであり、現在も使用しているという企業が多数いるでしょう。ちなみに、先般、マイクロソフト社より「Windows 7」のサポートを有償での延長サポートを2023年1月までと発表がありましたが、あくまでも有償のためコストの算出も困難であったり、現代社会にふさわしい機能拡張はなくなることからバージョンアップすることが賢明な選択といえるでしょう。

マイナビニュースが毎月発表しているOSシェア調査によれば、世界で最も使用されているOSはWindows 7であり41.23%と高いシェアを誇っています。最近ではWindows 10の導入に積極的な企業が多くなっているものの一部ではいまだにWindows 7を導入している実情があることも事実なのですね。

しかし、サポートの完全終了が1年数か月後に迫った今、企業は早急な対処が求められることになります。

Windows 7のサポートが完全終了すると何が起こる?

Windows 7のサポートが完全に終了してからといってパソコンが使用できなくなるわけではありません。ただしサポート期限が終了したOSを使い続けると、次のような問題が発生します。

  1. セキュリティ更新プログラムが配信されなくなるため脆弱性が増してセキュリティ上大きな問題を抱える
  2. 品質向上プログラムが配信されないため機能やデザインの改善がされない
  3. OSに対応するアプリケーションがなくなる(新たなアプリケーションの動作保証はしない可能性が高い)

これらの問題の中でも特に深刻なのがセキュリティ更新プログラムの配信停止です。

脆弱性とはセキュリティ上の欠点のことであり、OSには多かれ少なかれ脆弱な点があります。今までマイクロソフト社が提供するセキュリティパッチのおかげでサイバー攻撃は防げていたものの、今後は自己責任で対応することになるのです。

このことから、サポート期限が終了したOSを使い続けるということは脆弱性を放置したまま使用していることになります。もしもサイバー攻撃者が脆弱性の存在に気づけば、そこを突かれ社内ネットワークに侵入されたり、情報漏えい等に繋がる危険性があります。

そのため企業では早急に新しいOSへの移行を検討しなければなりません。

Windows 10へ移行するための準備

Windows 7から新しいOSへ移行するにあたってWindows 10を選択する企業が多いかと思います。

マイクロソフトが提供するWindowsは今やビジネススタンダードなOSです。まずはWindows 10へ移行することで何が変わるのかを確認してみましょう。

  • システムトレイやスタートメニューなど慣れ親しんだUIを継承しつつ、タッチデバイスなど新しいデバイスのアプリケーションにも対応できる
  • Windows 10は売り切りのOSではなく継続的なアップデートによってOSやアプリケーションの品質を向上していく
  • 音声パーソナルアシスタントのCortana(コルタナ)が使用できる
  • Continuum機能によって出力先となる画面に合わせてデスクトップのサイズやインターフェィスが自動的に最適化される
  • 顔認証機能のWindows Helloによってデバイスのセキュリティ性が向上する
  • 企業データとパーソナルデータを切り分けるデータのコンテナ方式、ハードウェアの改ざん防止プラットフォームなどの新機能が搭載された
  • マイクロソフト製のパソコンSurfaceと親和性が高く、ビジネス上でのデバイス使用を効率的に行える
  • Windows HoloLensを使用してホログラムを投影でき、新しいビジネスや業務を確立できる

このようにWindow 10は従来のWindows OSに比べて革新的な機能を提供しているOSとなります。

そんなWindow 10への移行ではまず「Windows 10へ移行するデバイスの数」を把握することから始めましょう。

Windows 10への移行を機に、OS管理環境を一度整理するために移行するデバイスとそうでないデバイスを切り分けます。すでに使用してないデバイス等もあるかと思いますので、これらを把握することでライセンス数を適切に判断します。

その次のステップとして「デバイスごとのOSの種類」を確認しましょう。組織全体で使用しているデバイスには異なるOSが搭載されていることも多く、どのデバイスにどのOSが搭載されているかを確認することが大切です。中にはWindows 8.1が搭載されていたり、あるいはまだWindows XPが搭載されているデバイスもあるかもしれません。

OSの確認が完了したら部門ごとやユーザーごとに使用しているアプリケーションについても確認します。Windows 7からWindows 10へ移行するということはOSが2世代アップすることになるので、Windows 7では使用できてもWindows 10では使用できないアプリケーションも存在します。

ベンダーから定期的にアップデートが提供されていたり、近年導入したアプリケーションならば問題はないでしょうが、Windows 7導入同時から使用していてかつアップデートされていないアプリケーションとなると動作保証はできません。

場合によってはアプリケーション環境を刷新する必要があるため、必ずアプリケーションの使用環境を確認してください。ちなみに現在使用中のWebアプリケーションについても整理しておきましょう。

Windows 10への移行をスムーズに行うためには?

Windows 7からWindows 10への移行は思っているほど簡単なものではありません。特に現状把握(アセスメント)やアプリケーションの使用検証にかなりの時間と手間がかかるため、思うように移行が進まないというケースが少なくないでしょう。

そこでLakesideが提供する“SysTrack Desktop Assessment for Windows 10”をご使用ください。これはクラウドベースの無料アセスメントツールであり、Lakesideとマイクロソフトの提携によって提供されています。SysTrack Desktop Assessment for Windows 10を使用することで皆さんは次のような情報を得られます。
(こちらのサイトは、英語になります。利用に際して不明点などございましたら Japan@lakesidesoftware.com までご連絡ください。レイクサイド ソフトウェア株式会社でご対応させていただきます)

  • アプリケーションの依存性
  • ハードウェアの状況
  • Windows 10移行の準備が整っている環境の割合
  • アプリケーションとユーザー行動のトレンド情報
  • ソフトウェアのインストール状況
  • ソフトウェアの利用状況
  • アプリケーションポートの利用状況

これらの情報はすべてWindows 7からWindows 10への移行にあたって欠かせないものであり、これを迅速に取得することでスムーズなWindows 10への移行を支援します。

さらにLakesideが提供するSysTrackを使用することで、社内システム環境全体を俯瞰した利用状況とパフォーマンスをリアルタイムに監視できます。Windows 10への移行にあたって同ツールの使用をぜひご検討ください。

関連ページ:Lakesideが提供するWindows 10アセスメントの詳細

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