当社へお問い合わせいただくお客様の中から、「SysTrackは、運用管理ソフトウェアと何が違うの?」という質問を投げかけられることがあります。具体的にはLandscape CatやJP1、System Walkerと比較されること多くなっております。確かに、「ITリソースの運用および保守作業を効率化する」という点で共通しているので、SysTrackとその他の運用管理ソフトウェアの違いが分からないという方も多いでしょう。

本稿では、そもそも運用管理ソフトウェアとは何か?という基本的なことから、SysTrackとの違いを分かりやすく解説します。現在、SysTrackをご検討いただいている方や、運用管理ソフトウェアだけでは不十分であると感じているという方は、ぜひ参考になさってください。

運用管理ソフトウェアとは?

運用管理ソフトウェアというのは、「社内に点在する様々なITリソースの正常な稼働状態を維持し、それらの運用および保守作業を効率化することを目的としたソフトウェア」と定義されます。

この定義をもっとかみ砕くと、運用管理ソフトウェアには「ITリソースのモニタリング」と「ITリソースの運用および保守作業の自動化」という2つの役割があります。

企業の情報システム担当者には、ITリソースをモニタリングしながら正常な稼働状態を維持し、効率の良い運用および保守作業にあたることで社内のIT利活用を促進するという使命があります。そのために欠かせないのが「IT資産管理」です。

IT資産管理は社内のITリソースにおいて、何をどれくらい保有しているのかを正確に把握し、記録することで運用および保守作業の効率性を高めるための業務です。しかし、多くの企業ではこのIT資産管理にかける情報システム担当者の余力が少ないため、正確な管理が行えていません。

そこで導入されるのが運用管理ソフトウェアであり、ITリソースのモニタリングと運用および保守作業の自動化によって、忙しい情報システム担当者をシステム面からサポートし、最適なIT資産管理が行えるようにします。

Landscape Cat、JP1(Version12)、System Walkerそれぞれの特徴

では、SysTrackと比較されることの多いLandscape Cat、JP1(Version12)、System Walkerという3つの運用管理ソフトウェアには、それぞれどのような特徴があるのかを解説します。

1. Landscape Cat

1996年より提供されているIT資産管理ツール寄りの運用管理ソフトウェアです。最適なIT資産管理を実施するには、社内に存在するすべてのクライアントPCをその稼働状況を把握しなければいけないということで、クライアントPCのハードウェア/ソフトウェアの管理に集中した機能を提供しています。また、2016年よりサイバー脅威に対応すべく外部脅威対策の機能拡張を行い、製品分類を統合型エンドポイントマネジメントを改めています。

2. JP1(Version 12)

1994年より日立製作所が開発提供しているミドルウェアシリーズです。「人に依存しないIT運用の実現」をコンセプトに、昨今の複雑化・多様化したITリソースにおけるさまざまなデータをとその関係性を統合的に管理することを目的にしています。特徴は16個から構成される製品群の中から、自社環境に合わせて運用管理ソフトウェアを構築できることです。

3. System Walker

富士通が開発提供する運用管理ソフトウェアであり、2013年11月に最新バージョンがリリースされています。Interstage(システム構築)、Symfoware Server(データベースソリューション)に並ぶ富士通3大ミドルウェアの1つであり、これらのミドルウェアと組み合わせて利用することを全体にしています。

一口に運用管理ソフトウェアといって各製品には異なる特色がありますし、今では運用管理ソフトウェアの枠に収まらないものもあります。そのため、それぞれの違いを明確に比較することは決して簡単ではありません。

SysTrackと運用管理ソフトウェアの違い

SysTrackは、「ワークスペース アナリティクス ツール」であり、1997年以降、この業界でのリーディングカンパニーとして存在しています。また、今日ではガートナー 社をはじめ「デジタル エクスペリエンス モニタリング」という言い方もしています。

前述した運用管理ソフトウェアとの大きな違いは、前者はソフトウェアやハードウェアなどIT資産を中心に稼働状況などを確認するのに対して、SysTrackは従業員のエクスペリエンスを可視化するという手法も用いています。

例えばAさんのPCにおいてCADソフトウェアがなぜ遅いのか、Windows 7からWIndows 10にアップグレードしても問題ないデスクトップPCはどれで問題があるPCはどれなのかなどユーザーが実際に体験する状況を可視化します。 もちろん、根本分析により従業員が抱えるITの悩みの原因を瞬時に特定することが可能になります。

ワークスペース アナリティクス/デジタル エクスペリエンス モニタリングとはあまり聞き慣れないカテゴリではないかと思います。以下は代表的なSysTrackの特徴になります。

<SysTrackの特徴>

  • ワークスペース エクスペリエンス(従業員が感じる仕事のやりやすさ)を改善し、ITリソースのダウンタイムを削減
  • 問題発生時に原因を瞬時に特定しパフォーマンス改善や安定運用に貢献
  • ITリソース利用状況を可視化し、余剰リソースを把握することでシステム全体を適正化しコストを削減
  • エンドポイント検査機能および評価機能を用いてセキュリティリスクを可視化
  • 専用エージェントはCPUのわずか1%しか利用しないため従業員の生産性を損ない
  • 統合されたレポートシステムにより企業のIT環境全体のパフォーマンスを測定し分析することが可能
  • 大規模なIT環境を保有する企業でも400,000を超えるエンドポイント規模の拡張が可能
  • 多様化するワークスタイルに対応するためモバイル環境のエクスペリエンスを最適化
  • オンプレミスやオンラインなどあらゆる環境からデータを収集
  • オンラインおよびオフラインでデータを収集する際、従業員とIT管理者におけるコンプライアンスを確保

このように、SysTrackは従来の運用管理ソフトウェアに比べてかなり守備範囲が広く、かつユーザーエクスペリエンス視点であることです。そのため上記で説明したような運用管理ツールと併用する企業が多いという特徴があります。

SysTrackを導入することで単にIT資産管理の最適化やセキュリティ強化だけでなく、従業員が日々感じているワークパフォーマンスを可視化しつつ、その最適化による生産性向上と、ITリソースの稼働状況を正確に把握することでのコスト削減に寄与するのが最大の特徴と言えるでしょう。

SysTrackホームページではROIシミュレーターを設置しており、SysTrackを使用した場合に見込まれるおおよその年間コスト削減額と時間を算出できますので、ぜひ利用してみてください。
https://www.lakesidesoftware.com/jp/why/roi-calculator

本稿ではSysTrackとその他の運用管理ソフトウェアの違いについて解説しました。しかし、さらに具体的な違いを知りたいという方も多いかと思いますので、その際は気軽にご相談ください。

デジタル エクスペリエンス モニタリングを通じてエンドユーザーの生産性を最適化する方法