今週の8月26日より VMworld 2018 がラスベガスで始まりました。例年VMworldは何かしら「あなたが何か新しいことをチャレンジしてみましょう」的なテーマが付けられますが、今年のテーマは「Possible Begins with You」となっています。うまく訳せませんが「せっかくVMworldに出たのだからあなたが何か始めてくれないと何もできません!」みたいなノリでしょうか。

VMworld にはLakeside Software も今回は大きなブースを構えて出展させていただいています。
今回VMworld に合わせて我々は、 SysTrack 8.4のリリースをアナウンスしました。
SysTrackの最新版の8.3に対するマイナーバージョンアップになるのですが、非常に意欲的な新機能を伴ったリリースとなっています。
詳細については今後の記事でも触れていきたいのですが、本リリースの概要について紹介します。

VMworldでのブース

SysTrack 8.4 概要

SysTrack 8.4 では以下の機能が新たに追加されています。
代表的なものを本稿では紹介します。

  • SysTrack AIOps 
  • Agent でのTrayApp によるSelf-Help
  • Resolve : Hardware Diagram
  • Integrationの強化 - Splunk Integration

AIOps と Level 0 オペレーション

AIOps とは多数のデータソースから収集した情報を分析し、パターン認識や予兆検知、原因分析を行うようなプラットフォームのことを指し、一般的にはDigital Experience Monitoring (DEM)、Application Performance Monitoring(APM)、Network Performance Monitoring And Diagnostics(NPMD)、IT Infrastructure Monitoring (ITM) などを複合した分析結果を与えるような仕組みのことを指します。

このような仕組みの背景はやはりIT環境が複雑化したことによるMTTR (Mean Time To Repair)の増加にあります。
AIOps の活用の第一歩として推奨されているのが以下で図示されるような「Level 0 運用の確立」にあります。
これは人手のかかるサービスデスクや Level 2/Level 3 オペレーターの負担を減らすために、自己解決を促したりするだけでなく、問題が発生する前にある程度手を打つことが出来る仕組みを作ることです。

Level 0 オペレーションによるインシデントボリュームの平準化

SysTrack 8.4 では我々が長年ワークスペース環境から蓄積してきたユーザーエクスペリエンスのデータ、アプリケーション、ネットワーク、インフラなどの多数のデータポイントをより効果的に活用し、VDIなどを含むワークスペース環境の分析に最適化された AIOps プラットフォームをこのバージョンから提供します。

SysTrack 8.4新機能 (1) – AIOps

SysTrack ではチャイルドから発生したAlarmを一覧する 「Operations」と呼ばれるダッシュボードを提供していましたが、この部分を AIOps と言う形で一新しました。
(Alarm を一覧するダッシュボードは無くなっておらずビルトインダッシュボードとして引き続き提供しています)

AIOpsのポイントは以下の部分にあります。

センサー:複雑な条件を検知する独自の言語

これまでSysTrackでは多数のメトリックに閾値を設定するようなAlarmがありましたが、これは複雑なコンテキストを検知することが難しかった部分がありました。
(厳密にはスクリプトやSQLでの検知を行うことは出来ましたが、高度な知識が要求されていました)
SysTrack 8.4ではこれらの複雑な条件を「センサー」と言う形で提供します。例えば「特定のソフトウェアのバージョンが上がってからクラッシュが増えている」と言うような条件の検知が行えるようになりました。
※ 初期リリースではこのセンサーはSysTrackから提供、条件式のカスタマイズや独自のセンサー追加は行えないようになっています。
 弊社の提供するセンサーパックがある程度揃ってきたタイミングでこの部分は可能になる予定となっており、それまではお客様と弊社提供のセンサーパックがぶつかってしまう事が無いようにRead-Only となっております。

センサーパックの定期的な更新

センサーパックは弊社側で定期的に追加・更新を行い公開するので、お客様はAgentのバージョンアップを行うことなく最新のセンサーパックを導入いただくことが出来ます。

発生パターンの分析

AIOpsの画面では発生したセンサー情報を俯瞰し、OSやシステムリソース別に発生状況を分析することが出来るようになっています。
これによりお客様は検知した事象が例えば、「この問題は4GB以下のメモリを持つ環境でしか発生していない」、「Windows 7環境では発生していない」など発生事象だけでなく発生パターンを特定することが出来るようになります。

SysTrack 8.4新機能(2) – Tray App

SysTrack 8.4 では SysTrack Agentを導入するとTray App が有効になります。

これによりユーザーがセンサーなどで検知した情報を自分で確認することが出来るようになりました。
(このような機能をエンドユーザーに見せたくない場合には管理者側から無効にすることも出来ます)

SysTrack 8.4 新機能(3)– Hardware Diagram

Resolve では 接続しているモニター、プリンター、USBデバイスなどグラフィカルに確認できるHardware Diagramと言う機能が追加されました。
ここでは例えば「このモニターはHDMIケーブルで接続されている」と言うようなことも分かるようになっています。

SysTrack 8.4 新機能(4)– Splunk Integration

SysTrack 8.4 から SysTrack はSplunkと連携できるようになりました。
Splunkはどちらかと言うとサーバーやインフラ側の機能の見える化が強い印象があると思いますが、SysTrackの豊富なエンドポイントの情報を利用してSplunk側でエンドポイント情報も分析できるようにすることが出来ます。

SysTrack 8.4 – その他の強化点

SysTrack 8.4ではその他の部分でも多数の強化がされています。

  • イベントログの収集機能の強化
  • Wi-Fiの電波強度低下などの情報収集
  • Office Add-On Trackingの更なる拡張
  • 画面テーマの変更

是非これまで以上に強化された SysTrack 8.4の機能を一度お客様の環境でもご評価いただければと思います。引き続きSysTrack 8.4の情報を公開していきますのでお楽しみしてください。

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