前回はダッシュボードに単一の値を表示する方法を説明しました。
単一の値を表示する場合には、1行1列の表ではなくラベルやゲージを使うとダッシュボードが見やすくなりましたね。

今回もダッシュボードを見やすくするための方法として、表形式のデータをもとに折れ線グラフを表示する方法を説明します。
ここでは例として日毎のヘルススコアの推移を表示します。

SysTrackのデータ構造:RPT_VUHealthDaily

今回も第5回と同様にデータベースビューRPT_VUHealthDailyのデータを使って日毎のヘルススコアを計算します。(一部の列のみを表示しています。)
このデータベースビューを使用すると、各デスクトップで日毎に集計されたヘルス状況を取得することができます。

WGUID DOTY ACTIVESTATUS WACTIVE WSUMMARY
デスクトップの識別子 集計日付 0または1
(今回はACTIVESTATUS=1のデータのみを対象とします。)
ACTIVESTATUS=1の場合はデスクトップを使用した時間(単位は分) WACTIVEにカウントされた時間のうち問題が発生した時間(単位は分)

なお、列DOTYはdatetime型ですが、時刻部分には必ずUTCの00:00が格納されています。
これによりダッシュボードの表示上の問題が生じますが、少々複雑なのでこれについては次回に内容と対処方法を説明します。

日毎のヘルススコアの計算

第5回のSQL文では各デスクトップからアップロードされた全てのデータを対象に、単一の値としてヘルススコアを計算しましたが、今回は下記のSQL文で日毎のヘルススコアを計算します。

SELECT
 DOTY
 ,(SUM(WACTIVE) - SUM(WSUMMARY)) / (SUM(WACTIVE) + 0.001) * 100 AS HEALTH_SCORE
FROM
 RPT_VUHealthDaily
WHERE
 ACTIVESTATUS = 1
GROUP BY
 DOTY
ORDER BY
 DOTY

第5回と同様に、SQL文について詳細な解説はしませんが、HEALTH_SCOREの計算の分母部分で0.001を足しているのは、0で除算をしないようにするためと、整数型から浮動小数点数型に型変換するためです。

このSQL文の実行結果は下記のようなデータとなります。

DOTY HEALTH_SCORE
集計日付 日毎のヘルススコア

ダッシュボードの編集

それでは前回の続きで、ダッシュボードに折れ線グラフを追加していきます。
ツールボックス ペインのクエリデータと図表をそれぞれダッシュボード ペインにドラッグ&ドロップします。
図表はデータを各種グラフ形式で表示する部品です。

ダッシュボードの編集

次に、クエリデータ2の上部の接続ポイントを図表1の下部の接続ポイントにドラッグ&ドロップして、2つの部品を接続します。
グリッドやゲージ、リンクのラベルの場合は、これでクエリデータで取得したデータが画面に表示されましたが、図表の場合は別途プロパティの設定をしないとデータが画面に表示されません。詳しい手順は後述します。

2つの部品を接続

クエリデータ2をクリックすると、右のプロパティ ペインにプロパティが表示されます。
クエリー テキストボックスに前述のSQL文を入力し、適用をクリックして保存します。
適用をクリックする前にテスト ボタンをクリックするとSQL文をテストすることができ、問題がある場合はエラーメッセージが表示されます。

クエリー テキストボックスに前述のSQL文を入力

図表1をクリックすると、右のプロパティ ペインにプロパティが表示されます。
今回は折れ線グラフを表示したいので「デフォルトの系列型」が「線」になっていることを確認します(「線」がデフォルトです)。
折れ線グラフの場合、「カテゴリーの行」は横軸の項目を表すので集計日付である「DOTY」を指定します。
また、「系列」は縦軸の項目を表すので日毎のヘルススコアである「HEALTH_SCORE」を指定します。
なお、系列は追加することができ、SQL文にHEALTH_SCORE以外の列(例えば日毎の稼働システム数)を増やして系列として追加すれば、ヘルススコアとは別の色の折れ線として表示することが可能です。
プロパティの設定が終わったら適用をクリックして保存します。

プロパティの設定が終わったら適用をクリックして保存

ダッシュボードを表示すると下図のように日毎のヘルススコアが表示されます。
後から追加したペインが左上に表示されるため、図表1がゲージ1の左に表示されています。このままでは「全体→日毎」という自然な順番になっていないため配置を変更します。

日毎のヘルススコアが表示

第3回で説明した、ペインの順序変更やサイズ変更を行った結果を表示します。
ペインの順序変更やサイズ変更の結果は「ペイン表示の保存」をしないとダッシュボードのエクスポートデータに反映されないので、変更の度に「ペイン表示の保存」を行うことをお勧めします。

ペインの順序変更やサイズ変更を行った結果を表示

まとめ

今回は表形式のデータをもとに折れ線グラフを表示する方法を説明しました。
少しずつですが実際に使えそうなダッシュボードになってきましたね。
次回は図表の表示の調整方法について説明します。

前回までの「SysTrackのDashboardを使いこなそう」