今回は Enterprise Visualizer の中でももう少し詳細な分析を行う Observationsについて解説を行います。

目次

  1. Visualizerを触ってみよう Part 1 (Enterprise – ダッシュボード)
  2. Visualizerを触ってみよう Part 2 (Desktop – ダッシュボード)
  3. Visualizerを触ってみよう Part 3 (Enterprise - Observations)
  4. Visualizerを触ってみよう Part 4 (Desktop – Observations)

Observationsとは?

Visualizer の取得しているデータは Observations の中でダッシュボードページより更に詳細な分析を行うことが出来ます。
各Observationsのページはデータ毎にチャートや表形式のデータで詳細な分析を行うことが出来るようになっています。

Perspective とは?

ここでObservationの中から「Health」のページを見てみると、「Basic」と言うPerspective が選択されてグループ毎に Healthの影響が大きかったグループが分析できるようになっています。
「Perspective」とはObservation 毎に取得されたデータを特定の視点で分析するために取り出したデータスライスになります。
(中身のデータで考えると、各Observations は一つのDBテーブルに相当し、Perspective はそれを特定のSelect文で取り出しているようなイメージになります)

特定のObservations に含まれるデータセットを見る場合には、以下のギアアイコンを押します。

ここでは選択したObservationsで収集しているデータセットがすべて確認できるほか、グループ化やグラフ出力など細かい表示設定を変えることが出来ます。
ここでカスタマイズしたPerspectiveは「Basic (Customized)」のようにカスタマイズされたことが分かるようになっています。

表示のソートは以下のボタンから行えます。
以下のようなダイアログで複数列のソートを行うことも出来ます。
まとめてExcelなどで出力して加工したい場合には右端にあるExportボタンを使います。
ここではXML形式で表示してあるデータだけをエクスポートすることも出来ますし、選択したObservations のデータをすべてエクスポートすることも出来ます。
表示フィルターを掛けることも出来ます。
ここではデフォルトフィルターとなっている「Num Systems > 0」の場合はチェックだけでよいのですが、それ以外の詳細なフィルターはフィルターボタンを押してダイアログで設定します。
フィルターを掛ける際には「Add Test」で各条件を追加します。条件をグループ化したい場合には「Add Group」ボタンを使います。

上記のような「Perspective」の切り替え・ソート・フィルター・カスタマイズ・エクスポートなどはすべてのObservationsで共通して提供されたデータです。
グリッドの部分で列の意味が分からない場合にはマウスをホーバーしておくとフィールドヘルプが表示されます。

(例)Quality Time(%)のフィールドヘルプ

Health の情報を見てみる

Dashboard のページのHealthスコアのペインからドリルダウンした場合は、この Healthのページに飛びます。
「Basic」の Perspectiveでは「Excellent」「Good」「Fair」「Poor」のユーザーの割合をグループ毎に表示しています。Excellentなどの各定義はPart 1の記事をご参照ください。
ここでは Quality Time (%) がいわゆるダッシュボードで表示されている Health スコアリングと同等のものです。

もう少し分析する場合には、「Technical Productivity Impact Full Details」が便利です。
こちらではグループ毎にどの要因でHealth スコアが下がっているかを確認することが出来ます。
色が似ていて判別が難しい場合には凡例の各説明(”Group Hardware Problem”など)をクリックすると非表示にすることが出来ます。
VisualizerのEnterprise モジュールでは Enterprise全体の状況について分析するため、グループ毎の切り替え(通常画面の右上にあります)が使えないのですが、ここではその代わりにグループ毎にグラフ化して表示されるようになっています。
(グリッドの方もグループ毎のカテゴリ表示となっています)

各Perspective の説明については以下をご参照ください。
(英文) Viewing the Health Dataset (User Guide)

Applications Faults を見てみる

Applications Faultsのページは システム全体で発生しているアプリケーションクラッシュやハングについて確認するためのページです。
発生回数(Number Faults)や発生マシン(Affected Systems)などを分析することが出来ます。
※ SysTrackのApplication Faultsはクラッシュ時のFault AddressやBSODのStop Codeをベースに問題を分類しています。たとえばバージョンが違っても同じ問題が起こっている場合には Fault Addressなどは異なって表示されますが、このような場合には SysTrack 上は別問題として表示されます。
Number FaultsやAffected Systemsの列名の左側に水色の四角のアイコンが表示されていることに気づくかもしれませんが、こちらはドリルダウン可能なことを示しています。
このような列は以下のように数値の部分をクリックするとドリルダウンすることが出来ます。
以下のように詳細なダイアログが表示されます。

こちらについても各Perspective についての説明はこちらをご参照ください。
(英文)Viewing the Application Faults Dataset (User Guide)

Software Packages のObservations ページを見てみる

Software Packagesのページはシステム全体でインストールされているソフトウェアパッケージを分析するためのページです。
SysTrackの特徴はここでは単純にインストールされているソフトウェアパッケージをリスト化するだけでなく、システムリソースの利用量や利用頻度と合わせて分析することが出来ることです。
以下は Perspectiveを「Usage Detail」に切り替えた画面ですが、インストールされているシステム数や30日間未使用・60日間未使用・90日間未使用のパッケージを特定することが出来るようになっています。ここで例えばドリルダウン可能になっている「Num Installed」カラムをクリックするとインストールされているシステム名を確認することが出来ます。

こちらについてもこれまでと同様に各Perspective についての説明はこちらをのユーザーガイドをご参照ください。
(英文)Viewing the Software Packages Dataset (User Guide)

その他の Observations ページ について

すべてのObservations について触れることが出来ないので、その他のVisualizer のページについて簡単な説明をしておきます。

Applications ページ:アプリケーション毎のリソースの使用量や起動時間やバージョンの分布などを分析することが出来ます。
Application Virtualization ページ: 仮想化で注意が必要なアプリケーションを分析します。ドライバーやサービス、アドインなどの利用状況を確認することが出来ます。
Boot & Login ページ:マシンの起動やログイン時間に関する情報を確認することが出来ます。
Computer Performance ページ:システム毎のリソースの利用量を分析します。
Hardware ページ: CPU/OS情報/グラフィックボードの情報/CPUやメモリの容量などの情報を分析します
People ページ: グループ毎にCPUやメモリの利用量平均などを分析するためのページです。Personas モジュールの方がよい場合が多いのではないかと思います。
Popular Web Sites: Webサイトの訪問履歴などを分析することが出来ます。
Power ページ: 電源管理などの情報を表示します。
Security Risk ページ: ファイヤーウォールや新規アプリケーションの数が多いなどのリスクを分析します。ここよりはRisk モジュールでの分析の方が多くの場合は分かりやすいのではないかと思います。
Storage ページ: OS/プロファイル/プログラム領域/ページファイルなど領域ごとに利用されているディスク領域の割合を分析するためのツールです。Disk Cleanupなどの必要性を判断するのに利用します。

Visualizerの分析期間について

Visualizer の各Observations ページでは分析期間を指定することが出来ません。
これは各Observations 毎に分析期間が決まっているためです。
Visualizer は累積データのテーブル情報を利用したり、累積データを持たないインベントリ情報などをベースに計算されるものもあるため、単純に分析期間が定義できないものもあります。

Application Faults: 90日間
Application Virtualization:インベントリ情報より (最新の情報で分析されます)
Applications:累積データ (利用履歴は90日間)
Boot and Login:30日間
Computer Performance:30日間
Hardware:インベントリ情報より (最新の情報で分析されます)
Health:30日間
People:30日間
Popular Web Sites:90日間
Power:90日間
Security Risk:30日間
Software Packages:90日間
Storage:30日間
System Mobility:30日間

参考情報

ユーザーガイド(英語)
SysTrack Visualizers User Guide

デモサイト
SysTrack Demo アカウントリクエストページ
VMware Desktop Assessment
SysTrack Cloud Edition For Citrix
SysTrack Cloud Edition For NVIDIA

Lakeside Portal
オンライントレーニング(英語)
SysTrack Visualizer - Enterprise and Desktop Modules (v8.3)

Webinar(録画版)
SysTrack Visualizer (v8.3)