Windows 7やWindows 8/8.1を利用していた方は、すでにWindows 10へのアップグレードは済んでいますでしょうか?Windows 10への無償アップグレードは、Windows 10がリリースされた2015年7月から1年間実施され、2016年7月29日にサービスが終了しました。この期間内に一度でもWindows 10へアップグレードしていれば、たとえダウングレードしていたとしても再度Windows 10へアップグレードが可能になっています。

では、無償アップグレード期間内にWindows 10へアップグレードしなかった方はそうしたらWindows 10を利用できるのか?今回はその方法についてご紹介します。

Windows 10のライセンス取得方法

方法1.プレインストールPCを購入する

一番シンプルで簡単な方法はWindows 10がプレインストールされたPCを購入することです。購入時点がからWindows 10が搭載されているので、OS自体のインストール作業や、インストールされているアプリケーションやデバイスドライバの互換性を気にする必要はありません。しかし注意点もあります。

当然のことながら、全く新しいPCになるため、それまで使用していたアプリケーションなどはインストールしなおさないといけません。またデータなどの移行も必要です。最近はアプリケーションやデータの保存にクラウドサービスを利用することも多いため、以前ほどの手間はないかもしれないですが、いま使用している環境を再現するのにはある程度の手間はかかるでしょう。

また、プレインストールで提供されるWindowsのライセンスは「OEM」と呼ばれるものであり、購入したPC以外では使用できません。このPCの使用をやめるからと言って、そのWindows 10のライセンスをほかのPCなどに移行することは許諾されないので注意が必要です。

方法2.パッケージ版やダウンロード版を購入する

つぎの方法はパッケージ版のWindows 10を店舗やオンラインで購入することです。当然のことながら、PC本体を購入するわけではないので比較的安価に購入することができます。また、パッケージ版と似ているもので、DSP版というものも販売されています。これはPCの代わりに周辺機器に付帯するライセンスで、比較的安価に購入することが可能ですが、使用するPCでは常にその周辺機器を利用することが条件です。性質はOEM版と似ていて、周辺機器間でライセンスを移動することはできません。どちらもライセンスの管理に手間がかかるのはデメリットと言えるでしょう。

いずれにしても、ライセンスとインストールメディアを購入して、現在使用しているPCにインストールするという方法になることは変わりありません。そのため、事前に現在使用しているPCがWindows 10の必要スペックを満たしているかを確認することから始めます。(基本的な動作要件はWindows 7と同等です)
また、アプリケーションやデバイスドライバの互換性があるかどうかも確認が必要です。パッケージ製品や周辺機器などは、メーカーのサイトなどで対応状況を確認しましょう。場合によってはアプリケーションのバージョンアップやドライバの更新が必要になる場合があります。

インストール方法は2種類あります。ひとつは上書きアップグレード、もう1つはクリーンインストールです。
上書きアップグレードは、現在動作しているWindows 7などをそのままの環境でOSだけ上書きする方法です。メリットは、元の環境がそのまま引き継がれるため、インストール後のセットアップが不要ですぐに使えることです。デメリットは、互換性に問題がある場合にエラーが発生したり、古い環境のデータが残って容量を圧迫したり、パフォーマンスに影響が出たりする場合があることです。
一方、クリーンインストールは上書きインストールの逆で、元のPCの環境をいったんフォーマットし、まっさらな状態でインストールします。メリットは上書きインストールの逆で、インストール時にエラーが発生する確率が低いことや、元の環境の「ゴミ」が残らないことですが、デメリットはインストール後にアプリケーションのインストールやセットアップをし直さなければいけないことです。特にインストールメディアがない場合など、新規のインストールが難しいアプリケーションがある場合には注意しましょう。

方法3.ボリュームライセンスを購入する

法人向けのライセンスプログラムであるボリュームライセンスでもWindowsのライセンスを提供しています。おもなライセンスの種類は、「Windows 10 Pro Upgrade」や「Windows 10 Enterprise E3/E5」などです。
(詳細はこちらをご覧ください。)

Winodws 10 Pro Upgradeは、その名の通りWindows 10 Proへのアップグレードをサポートするライセンスです。対象となるWindowsの以前のライセンスを保有している場合に適用が可能です。ライセンス数によってボリュームディスカウントもかかり、パッケージよりも安価に購入することができます。

また、Windows 10 Enterprise E3/E5はさらに多くのメリットがあります。まず、OEMやパッケージでは提供されないWindows 10 Enterpriseを利用することができます。Windows 10 EnterpriseはWindows 10 Proの上位に位置付けられ、企業や組織で求められる高度な管理機能やセキュリティ機能を提供します。また、セキュリティ強化やテレワークなどで利用されるVDI環境の利用も可能です。E3とE5の違いは、E5ではE3のすべての機能に加えて、Windows Defender Advanced Threat Protection (Windows Defender ATP)が提供される点にあります。

いずれにしても、特に大規模な組織にとってはWindows 10 Enterpriseの利用は非常に魅力的であるため、ボリュームライセンスで購入するメリットは大きいでしょう。

ボリュームライセンスはライセンスの取得方法であるため、実際のインストール方法は、パッケージ購入と同じで、上書きインストールかクリーンインストールをすることになります。また、ボリュームライセンス版ではライセンス認証の方法も異なるため、事前に確認しておきましょう。

Windows 10の導入に当たり

このように、Windows 10導入に向けて、ライセンスの取得方法とインストール方法をご紹介しました。いずれの方法を選択するとしても、これまでのWindowsのアップグレード(Windows XPからWindows 7など)と同様に、まず必要なのは現状の把握です。そもそも何台のPCがあり、それぞれがどのようなスペックで、インストールされているソフトウェアや利用されている周辺機器がなにかなどの基本的な情報がないと、Windows 10の導入計画も作れないでしょう。
SysTrackは、組織内にあるPCのインベントリ情報を、PCのリースに負荷をかけずに取得することができるツールです。これにより、ユーザーが利用しているPC環境の実態を把握し、ソフトウェアや周辺機器がWindows 10に対応しているのかどうか、問題が起きそうなPCはどれかなどを事前に予測して対策することができます。

Windows 10の導入後も重要

入念な準備によってWindows 10を導入しても、そこで終わりではありません。導入後も様々な要因によってトラブルは日々発生する可能性があります。また、WaaS(Windows as a Service)というコンセプトによるWindows 10の新しい更新モデルにより、OSの更新頻度はこれまで以上に高くなり、また更新までの猶予期間も短くなります。
ユーザーは常に最新のOSのセキュリティや機能を利用できるメリットと引き換えに、管理者はどのような問題が発生するのかを十分に検証できないまま更新されていくこともありえるでしょう。
SysTrackは、Windows 10導入時の現状把握だけでなく、導入後の運用時にも非常に役に立つツールです。障害発生時にすばやくユーザーのPC環境や通信状況を把握して、適切な対応をサポートします。障害発生時に最も手間がかかるのは問題の切り分けでしょう。タイムリーに多くの情報を提供するSysTrackのようなツールは、運用時にもこれまで以上に重要になるはずです。

最新OSのメリットを最大限に享受

リリース当初はなかなかシェアが伸びなかったWindows 10も、2年半以上が経過してそのシェアを着実に伸ばしています。現在ではWindows 7に次ぐシェアを持ち、Windows 10がトップシェアを獲得するのも時間の問題です。また、Windows 7のサポート終了まで2年を切り、いよいよWindows 10への移行は本格化するでしょう。
適切なライセンスの調達とインストール方法はもちろんのこと、それを支える運用管理ツールも導入から運用に渡り非常に重要です。セキュリティやパフォーマンスなどメリットの多いWindows 10のメリットを最大限に享受するためにも、ぜひ運用管理ツールを合わせてご検討ください。

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