
クライアントPCとは?その監視の方法

クライアントPCとは?
クライアントPCの「PC」はパソコンのこと、では「クライアント」とは何でしょうか?これはIT環境として今では一般的な「クライアント/サーバーシステム」に関係しています。
サーバーとは英語で「Server」と書き、意味は「仕える人、給仕する人」です。対してクライアントは英語で「Client」と書き「お客様」という意味があります。企業のITシステム環境は、このサーバーとクライアントによって成り立っています。
サーバーは一般的には物理的なハードウェアとその役割を示していて、OSやアプリケーションをインストールしてITシステムを構築します。つまりサーバーはインストールされたOSやアプリケーションによって何らかのサービスをクライアントに提供するものです。そのため、クライアント/サーバーシステムと呼びます。
そこから考えると、クライアントPCはサーバーから何らかのサービスを受けるパソコンということになります。
皆さんが普段オフィスで使用しているパソコンを思い浮かべてみてください。そのパソコンを使用して、営業支援システムや顧客管理システムなど様々なITシステムを活用しているかと思います。ではそうしたITシステムがどこに存在しているかというと、それはサーバー上です。皆さんはネットワークを通じてクライアントPCからサーバーに構築されたITシステムを利用しているのです。
サーバーの種類
一口にサーバーといっても実に色々なものがあります。ここでは代表的なサーバーの役割をご紹介します。
メールサーバー
従業員一人一人のメールアドレスを管理したり、受信メールや送信メールを保存する、ビジネス上のコミュニケーションに書かせない機能を提供するサーバーです。
ファイルサーバー
組織全体で一つのファイルスペースを共有したり、特定のグループで共有したりなど組織やチームのファイル共有スペース活用に欠かせないサーバーです。
Webサーバー
Webサイトを作成したりWebサービスを提供するために必要なサーバーです。
プロキシサーバー
インターネットでは通常「クライアントPC → Webサーバー」と経由するのですが、プロキシサーバーはその中間に入って通信を代理するためのサーバーです。
これらはほんの一例ですが、このように様々なサーバーがあり、種類によって提供されるサービスが異なります。
「クライアント」はパソコンだけではない?
「クライアント」と聞くと一般的にパソコンを想像しがちですが、実はパソコンだけがクライアントではありません。たとえば会社で貸与しているスマートフォンが社内ITシステムと接続していれば、それは立派なクライアントになります。
クライアントは他にもあります。たとえばオフィスのネットワークにデバイスが接続され、サーバーに管理されていればそれもクライアントと呼べます。つまり、ネットワークに接続してサーバーから何らかのサービス提供を受けているものは、パソコンに限らずすべてクライアントと言えるのです。
クライアントPCには監視が必要?
皆さんの会社ではクライアントPCを適切に監視しているでしょうか?クライアントPCの監視は「パフォーマンス」と「セキュリティ」という2つの観点からも欠かせません。
パフォーマンスの低下を防ぐ
従業員がパソコン上の業務を効率良く進めるためには、色々な操作をスムーズに行える必要があります。パソコン自体の操作はもちろんですが、ITシステムのレスポンス(反応)にもスムーズさは欠かせません。しかし、場合によってはクライアントPCのパフォーマンスが低下することがあります。このパフォーマンスの低下を迅速に察知し対応することは、従業員の生産性をほとんど落となくすことなく業務を遂行できるということを意味します。
セキュリティリスクを回避する
皆さんは現在、どれくらいのサイバー攻撃は発生しているかをご存知でしょうか? 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が収集したデータ※1によると、同組織が所持する30万のIPアドレスに対し年間で1,504億件ものサーバー攻撃があったそうです。この数字はごく一部のIPアドレスを対象にしているので、実際の件数はもっと多いでしょう。こうした中でクライアントPCのセキュリティを監視することは、当然のことながら重要になります。何らかの攻撃を受けて、そのPCが使えない状況になったり、情報漏えいにつながるようなことがあれば、その損害は計り知れません。
パフォーマンス低下とセキュリティリスク低減を狙うために必要なことは?
クライアントPCのパフォーマンスが低下すると業務に支障をきたしますし、セキュリティ対策が十分でないとより大きな損害が発生するリスクがあります。では、この2つの目的を達成するにはどうすればいいのでしょうか?
当然のことながら、管理者がいつもクライアントPCの前に座り、様々なITシステムとのパフォーマンスを確認するわけにはいきません。手間が多すぎますし、現実的な方法ではないでしょう。ではどうすべきなのか?その答えの一つが「クライアントPC監視のためのITソリューションを導入すること」です。
クライアントPC監視のためのITソリューションならば、管理者を置かなくてもITシステムが常にクライアントPCの動作状況を監視してくれます。パフォーマンスの低下が発生すれば通知してくれますし、セキュリティリスクが高いと判断したらネットワークを遮断して対処することができます。手間はかかりませんし、効果的に監視が可能になります。
レイクサイド ソフトウェアのSysTrack
クライアントPC監視のために必要なITソリューションがあります。それが、SysTrackです。SysTrackはワークスペースアナリティクスと呼ばれるソリューションで、20年にわたる歴史がある製品です。
SysTrackの特徴は、通常の物理PC環境だけでなく、VDIなどの仮想環境においても、そのクライアントPCに何がインストールされているのか、誰が使用しているのか、アプリケーションのパフォーマンスはどうか、などの情報に加えて、ディスク、メモリ、ネットワークなどのリソース使用量とパターンなどを収集し分析することでクライアントPCのリソースを最適化して、クライアントPC監視の課題を解決します。
一方で監視のためにクライアントに必要なSysTrackエージェントは、クライアントCPUのわずか1%しか利用しないため、従業員の生産性を損なうことはありません。さらに大規模なIT環境を保有する企業でも利用できる拡張性があり、40万を超えるクライアントPCの管理実績もあります。
まとめ
クライアントPCの意味と役割を理解していただくと、その管理がいかに重要なのかがわかっていただけるでしょう。皆さんの組織ではクライアントPCを適切に管理しているでしょうか?まだ改善の余地があるなと感じたら、この機会にクライアント監視のためのソリューションをご検討ください。
SysTrackは多様なクライアント環境を統合的に管理し、円滑かつ安全な業務をサポートします。

日本国内におけるマーケティング部門の責任者です。