今回はSysTrack 9.0 の紹介記事の第4弾になります。

過去ログ
SysTrack 9.0がリリースされました
SysTrack 9.0 : Web Sockets のインパクト
SysTrack 9.0: AIOPs Update - Evergreen なIT環境として運用するために 
SysTrack 9.0: 細かい改善もお見逃しなく! (本稿)

今回はSysTrack 9.0でも継続的に行われている種々の改善点をご紹介したいと思います。
1つ1つは細かいものですが、非常に重要なものです。

Wi-Fiの強度の取得 (Resolve)

IT担当者から見えにくいエンドユーザーの問題の一つとして「エンドユーザー側のワイヤレスLANの問題が分からない」と言う話があります。
本当にダウンや機器故障が発生していればさすがに分かると思うのですが、「フリーアドレスの全ユーザーが一斉に作業を行うとワイヤレスルーターの性能が低下する」と言った問題の場合、機器自体は壊れていないのでIT側は問題の全容がなかなか掴めずに現地に張り付いたり、ユーザー証言を基に増強を行ったりする必要が出てきます。
SysTrack では8.x時点ではこれらの情報は内部的に保持しているだけだったのですが、SysTrack 9.0 からはResolveで以下のようにアダプター毎のSignal強度を表示できるようになりました。

Wi-Fiの強度の取得(Resolve)

Sensor の詳細情報の確認 (Resolve)

AIOps の回でも紹介させて頂きましたが、Sensorは種々の問題を検知する代わりにいわゆるパトランプのようなもので「このセンサーはどういう基準で点いたのか?」が分かりにくい事があります。
SysTrack 9.0 ではResolve の概要ページから各センサーの詳細情報 (これをSensor Payloadと呼びます)が確認出来るようになりました。
以下の例では、「Low Available Disk Space」と言うSensorをクリックすると、「このセンサーは10%以下の空き容量を検知するものですが、お客様環境はCドライブが5.56%の空きディスク、Dドライブが95.83%の空きスペースがあります」と言う情報が表示されます。

Sensor の詳細情報の確認 (Resolve)

Agentの稼働チェック(Supervisorサービス)

これまでの SysTrackではAgentがダウンしてしまった場合の対処が行えず検知が難しく、Resolveの接続などに失敗して初めて気が付くことなどがありました。
SysTrack 9.0 からはエージェントをチェックするWatchdog サービスとして LsiAgent サービスに加えて LsiSupervisorサービスが導入されました。
これにより、エージェントは5分に一回 Supervisorサービスにシグナルを送り、このシグナルを受け取れなくなっている場合にはSupervisor側から再起動を行い復旧を試みることが出来るようになりました。
なお、Supervisorはアップグレード時にも活躍します。PUSH インストールのようなMaster主導の仕組みではなく、エージェントにあるSupervisor側が30分に一度ポーリングをしてPULL型でインストールするような仕組みに変わっています。
Non-Persistent VDI (POOLDB・POOLNAMEインストールをしている環境)ではこのアップグレードチェックは自動的に無効になります。

New Data Collection (Microsoft関連)

SysTrack 9.0 では Dashboardなど具体的なGUIの提供は行っていませんが、Microsoft 製品とのインテグレーションを強化するため以下のデータセットの収集を開始しています。
今後このデータを利用したダッシュボードなどを提供していく予定です。
特にGraph API経由でO365のデータ分析を行おうとしているお客様にはSysTrackの収集したデータが活用できるかもしれません。

Windows Virtual Desktop:管理レイヤーにある Diagnositcsサービスと連携し、セッションの利用状況、管理サーバーのステータスやエラー、各種トランザクションなどの情報を収集出来るようになっています。
Office 365: Graph API経由で利用ユーザー数、メールボックスやSkype、ONEDRIVEの利用状況などを収集出来るようになりました
InTune: InTuneに登録されたデバイスの登録状況などを記録します
FsLogix: FSLogixのディスクアタッチの状況などを記録しています

まとめ

SysTrack 9.0 でもWi-Fi強度やセンサーの情報など継続的な取得データの強化を行っています。
WVDなども積極的にサポートしていく予定なので是非SysTrackの今後にご注目ください。

関連記事
SysTrack 9.0 紹介ページ
SysTrack 9 What’s New
ブログ記事
(英文)Evergreen IT and Windows 10 Explained | How to Migrate and Monitor Effectively
8.4の紹介記事(ここでセンサーやAIOpsの紹介も行っています)

SysTrack 9 デモ動画(英語ですが、字幕表示の機能をご活用ください)
SysTrack AIOps Demo
IT Self-Service and Support Demo

Education: 新機能の紹介(Lakeside Software ID によるログインが必要になります)
SysTrack 9.0 New Features